コミュニケーションの仕組みがわかると人間関係がおもしろくなる!観点の6つの問題 6.観点の不完全性と完全性の問題
人間関係をおもしろくするために必要なことは、コミュニケーションの仕組みを理解していくことだと思います。
<対称性でみる観点の6つの問題>
今回は、「6.観点の不完全性と完全性の問題」について
言葉の定義
- 観点の不完全性とは、観点(判断基準)はみんな不完全ということ。
- 観点の完全性とは、自分の観点が絶対とすること。
観点の不完全性
みんな不完全ということは、みんな完全な観点をもっていないということです。そして自分の観点が不完全だから自信が持てません。
自分の観点が不完全であることは無意識です。ですが、自分の観点のデフォルトが、不完全であるところからしか思考を走らせることができないと考えたらどうでしょうか。いつもどこか自信がない状態ということになります。
観点の不完全性コミュニケーションスタイル
全てに不信の状態では何も信用できないくなります。いつも不信不安がつきまといます。
不完全性定理で知られる、数学者ゲーデルの逸話。ゲーデルは食べ物に毒が盛られているという被害妄想に取り付かれ、妻アデルが作った食事以外は、自分が調理した食事すら口にしなかったそうです。
観点の完全性
不完全出発であるにも関わらず、無意識で自分は絶対正しいと思い込んでいます。不完全なのに完全と思い込んで自分の絶対正しいことから出ようとしないのです。
観点の完全性コミュニケーションスタイル
人間関係はうまくいきません。傲慢になり相手を受け入れず、常に自分の基準から周りをジャッジしています。自分の観点が絶対なので自分の判断基準を相手に押し付けます。分かり合えずにどんどんと人は離れていってしまうのです。
観点の不完全性と完全性の問題
観点がある状態からない状態、観点のゼロ化のポジションからものの観方・聴き方をしなければ、不完全のままでも完全だとしても、問題がある次元ではマルかバツかの2択なので自由になれないのです。問題の次元から1次元高いところからでなければ問題は解決されないのです。
コミュニケーションの仕組みがわかると人間関係がおもしろくなる!観点の6つの問題はこれで終わりです。ぜひ日常でも観点の6つの問題を意識して観察してみましょう!まずは自分の現在地を知り、問題は何なのかから新しい人生は始まっていきます。
あらためて、これまでの人類歴史の脈略とつなげて理解するとなお分かりやすいと思うので、3つのプレートに分けることができます。観点1個の全体主義、観点∞個の個人主義、観点0の共同体主義のご紹介ページです。