コミュニケーションの仕組みがわかると人間関係がおもしろくなる!観点の6つの問題 4.観点の他発性と自発性の問題
人間関係をおもしろくするために必要なことは、コミュニケーションの仕組みを理解していくことだと思います。
<対称性でみる観点の6つの問題>
今回は、「4.観点の他発性と自発性の問題」について
言葉の定義
- 観点の他発性とは、自分以外の人が観点をつくること。
- 観点の自発性とは、自分がつくった観点のこと。
観点の他発性
自分以外の人が観点をつくること。私たちのベースは、観点の他発性につかまれています。それは私たちが使う言葉や単語、も誰かがつくったものを暗記して、ただ使っているだけだからです。他人がつくったものであり、自分が理解して0から使っていないので意識の範囲で自信があったとしても、無意識のレベルでは自信が持てないのです。
観点の他発性コミュニケーションスタイル
例えば、誰かに「やれ」と言われてやっているので、自ら行動するのでなく、他からの働きかけがあって行動をします。さらには、他人がつくった観点からみて正しいのか?正しくないのか?そればかりが気になってしまいます。行動をストップさせやすくなります。そして、最終的な行動を選択したのは自分であるにも関わず、うまくいかないときは、外側の環境や状況や相手のせいだけにしてしまい不満も出やすくなります。
では、自発性はどうでしょうか。
観点の自発性
自分がつくった観点のこと。なので人に従う必要がありません。ですが、自分の観点を相手にわかってもらうこと自体が非常にむずかしいのでお互いに意思疎通が困難で孤独になりやすいです。だたし自ら進んで行う実行能力は強くなります。
観点の自発性コミュニケーションスタイル
例えば、自分で「やる」と決めてやっているので、自ら進んで行動していきます。リーダータイプに方が多いのかもしれませんが、観点を自分でつくっているので共有がむずかしく孤独になりがちです。また、自分が決めたことなので全身全霊で進んでいけます。自分で決めたことなので、うまくいかない時にも、自らに矢印を向けているので行動を見直します。できない理由や愚痴でなく、どうしたらこの課題をクリアできるのかに矢印が向きやすいです。ただし、孤独な状態にはなりやすいのです。
観点の他発性と自発性の問題
ある状態から観点がない状態、観点のゼロ化のポジションからものの観方・聴き方をしなければ、他からの行動でも自らの行動だとしても、問題がある次元ではマルかバツかの2択なので自由になれないのです。問題の次元から1次元高いところからでなければ問題は解決されないのです。
次回は「5.観点の否定と肯定の問題」をみていきます。