コミュニケーションの仕組みがわかると人間関係がおもしろくなる!観点の6つの問題 5.観点の否定と肯定の問題
人間関係をおもしろくするために必要なことは、コミュニケーションの仕組みを理解していくことだと思います。
<対称性でみる観点の6つの問題>
今回は、「5.観点の否定と肯定の問題」について
言葉の定義
- 観点の否定とは、相手の観点を否定すること。
- 観点の肯定とは、相手の観点を受け入れること。
観点の否定
相手の観点を否定すれば相手は怒ります。基本的に人類みんな、自分の期待どおりに相手が言わなければ、相手の言い分を受け入れることができません。相手の観点を否定すれば相手は怒るし、だからといって相手は自分の観点を聞いてくれるわけではありません。お互いに観点を受け入れることができず、叱る、怒る、制止してしまいます。
観点の否定コミュニケーションスタイル
批判をしてしまう時、人は無意識で心理的欲求を満たしていることがあります。自分に強いコンプレックスを感じている人は、他人の短所にひどく反応してしまうことはないでしょうか。
では、肯定はどうでしょうか。
観点の肯定
相手の観点を受け入れることを観点の肯定と言います。相手の観点を受け入れてあげたら相手は怒りません。また観点の問題で傷つき傷つけあってきた私たちは、観点を肯定してもらえると無意識的に安心します。ほめる、励ましたり任せられたりすと、認定欲求も満たされます。
観点の肯定コミュニケーションスタイル
肯定をしてしまう時、人は無意識で相手の人が欲しがっている欲求を満たしていることがあります。受け入れてばかりだと次第に自分が苦しくなります。どっちでもいいからと譲歩したり、我慢や妥協をして受け入れていくと常に相手が優位になります。相手に合わせ過ぎると、いつの間にか相手を上にし、自分を下にする上下の関係性を作ってしまうのです。
観点の否定と肯定の問題
ある状態から観点がない状態、観点のゼロ化のポジションからものの観方・聴き方をしなければ、相手を受け入れなくても受け入れても、問題がある次元ではマルかバツかの2択なので自由になれないのです。問題の次元から1次元高いところからでなければ問題は解決されないのです。
次回は「6.観点の不完全性と完全性の問題」をみていきます。