コミュニケーションの仕組みがわかると人間関係がおもしろくなる!観点の6つの問題 2.観点の異質性と同質性の問題
人間関係をおもしろくするために必要なことは、コミュニケーションの仕組みを理解していくことだと思います。
<対称性でみる観点の6つの問題>
今回は、「2.観点の異質性と認知の同質性」について
言葉の定義
- 観点の異質性とはみんな観点がバラバラだということ。
- 観点の同質性とは常にみんながみんな同じ観点だということ。
観点の異質性
地球にいる生命のあるものすべてには観点があります。当然、人間一人ひとりの観点は、100%同じ人は存在しないのです。例えば、同じように育って生きた双子の兄弟でさえも当然、観点はそれぞれありみんなが別々の観点を持っているのです。
観点の異質性コミュニケーションスタイル
観点がバラバラな人たちが集まってPROJECTを作り、意見を融合していこうにも、自分の意見を押し通すか、相手の意見を受け入れるか、納得いかないままに、ものごとに対して、論破する・我慢する・逃げるのかしかないので相手の観点を心から受け入れることができません。
一緒にいればいるほど日々の摩擦衝突が絶えず、常にストレス・プレッシャーを感じてしまいます。これが観点の異質性による問題です。
人の気持ちにはいつの間にか分かり合えないことにより、我慢・妥協・あきらめ・不平・不満・孤独が蓄積されていくのです。人間はソーシャルアニマル・社会的動物なので周りと関係性を築いていかないと本来は生きていけません。ですが、関係性を持とうとするとこの観点の異質性の問題が顔を出し、人間関係が原因でどんどん疲弊してしまいます。
では、異質性がだめなら同じにしてしまえばいいのでしょうか?
観点の同質性
観点が同じだということを日常に置き換えて想像してみるとよくわかります。
まるでロボットのような状態であり、多様性がなく、個性が完全に失われてしまいます。いつも同じことばかりで、何の変化のないつまらない毎日であり人生となりマンネリとなり、気づき感動は生まれない現状維持が続く世の中となってしまいます。これが観点の同質性の問題です。
観点の同質性コミュニケーションスタイル
あなたは寮に住んでいます。朝起きる時間もトイレに行く時間も何か食べる時間も、洋服も部屋も家を出る時間も同じ。会社に行き、会議が始まります。会議で意見を求めたとしても同じ意見です。お昼休みにコンビニに行けば、同じ味のおにぎり、飲料など、とにかく同じものが並んでいます。帰りの電車も混雑を避けるために配分か決められ乗車して帰宅する。人間ではなく、ロボットのような生活です。コミュニケーションをする必要がなくなってしまいます。
観点の異質性と同質性の問題観点
観点ある状態から観点がない状態、観点のゼロ化のポジションからものの観方・聴き方をしなければ、違うことも同じであることも、問題がある次元ではマルかバツかの2択なので自由になれないのです。問題の次元から1次元高いところからでなければ問題は解決されないのです。
次回は「3.観点の流動性と固定性の問題」をみていきます。