コミュニケーションの仕組みがわかると人間関係がおもしろくなる!観点の6つの問題 1.観点の非認知と認知の問題
人間関係をおもしろくするために必要なことは、
コミュニケーションの仕組みを理解していくことだと思います。
<対称性でみる観点の6つの問題>
今回は、「1.観点の非認知と認知の問題」について
言葉の定義
- 観点の非認知とは、観点があるということをそもそも知らないこと。
- 観点の認知とは、観点があるということがわかっていること。
観点の非認知
観点があること自体を知らない状態です。
なので、自分が観点に掴まれてものの観方・ものの聴き方をしていることも、当然、相手も観点に掴まれてものの観方・聴き方をしていることもわからずに観測を行っているということです。自分と相手の1:1の関係性なのでお互いに調子のよいときは良好ですが、ひとたび分かり合えないことがあれば、戦争状態(相手は正解か不正解なのかジャッジする)になりやすいのです。
観点の非認知コミュニケーションスタイル
観点の非認知のままコミュニケーションを取れば、無意識で相手をバカにしてしまいます。人類は、無意識に自分が見ている世界が絶対に正しいという心を持っています。そこからしか相手と出会うことができないので、お互いのものの観方・聴き方からのジャッジをして、自分の期待どおりの答えを相手が言わないければ全部ダメとしてしまうのです。そして観点の非認知のままでは無意識で相手をバカにしてしまうのです。
ここで重要なキーワードは、知らないことによるコミュニケーションのズレが何によって起こっているのか「問題の原因がわからないこと」ということなのです。
また、原因が何なのかという疑問を持ち、なぜなのかの根本原因を知ろうとする心が新しいイメージでの人との関係性づくりがはじまります。
では、観点の認知をしたら?
観点の認知
観点があることを知っている状態です。
人それぞれに観点あることを知っていれば、無意識で相手をバカにすることは少なくなります。みんなが観点を持っているのだから自分の観点では理解できないことでも、相手には相手の観点があるのだろうと考えることができます。相手ではなく、観点に関心がいくため、自分と相手と観点という3つの点となり、コミュニケーションに隙間ができます。
観点の非認知コミュニケーションスタイル
観点があることを認知しただけでは、違うことはわかりますが、意見を融合することはできません。自分の意見を押し通すか、相手の意見を受け入れるか、納得いかないままに、ものごとに対して、論破する・我慢する・逃げるのかしかないのです。自分の観点から自由になれない以上、相手の観点を心から受け入れることができません。
ですから、本当の意味でのチームプレーは組めないと言えます。
自分の期待どおりの答えによる協力はできたとしても、そうでない場合には、協力できないし協力したくないというのが本音ではないでしょうか。1観点なのはわかるけど、自分の選択こそが正しいと自然と思ってしまうのです。
観点の非認知と認知の問題
観点ある状態から観点がない状態、観点のゼロ化のポジションからものの観方・聴き方をしなければ、知らなくても知っても、問題がある次元ではマルかバツかの2択なので自由になれないのです。問題の次元から1次元高いところからでなければ問題は解決されないのです。
次回は「2.観点の異質性と同質性の問題」をみていきます。